厳選されたパート

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店の全スタッフを全部門の商品について、担当者と同じレベルで接客できるように育てるのには時間がかかります。
そこである店では、部門の担当者に二人一組のペアを組ませ、ペアを組んだ相手の部門の商品については、きちんと接客できるようにしています。 パート社員の人数比率を上げるということは、パート社員にこそ「多能化」を求めることになるのです。
多能化をすすめるには、今まで細分化していた業務を再統合する作業が必要です。 それには、現状の社員の動きの中から問題点を見つけることから始めます。

あまり難しいことを考えず、人が足りなくて売上げを逃しているセクションはないか、暇を持て余している所がないかを、まず現場を目で見てチェックしましょう。 また、現場の社員に話を聞くと現場の実態も見えてきます。
たとえば小売店などでは、特定の曜日・時間帯に商品の入荷が集中し、担当者だけではとても品出しが追いつかない、バックヤードに商品はあるのに、店頭への補充が追いつかないので売り逃しがある等の声はよく耳にします。 さらに、ある食品スーパーでも、惣菜売場を担当しているパート社員が、夕方5時になると帰ってしまう。
5時以降は惣菜が売れる時間帯なのに、商品補充が間に合わず売り逃しているということがありました。 仕事が分担され担当がはっきりしていると、担当者は「他の人にも仕事があるから……」、という遠慮から、忙しい時の応援依頼をしなくなります。
その結果、店にとっては大きなチャンスロスになっているのです。 また、アルバイト社員からは逆の話も耳にします。

正社員から指示された仕事が終わって手が空いた時に、「次、何かすることありますか?」と正社員にたずねても、具体的な指示が何もないというのです。 その結果、だらだらと暇を持て余すことになるのです。
現場で見たり聞いたりしてチェックしたら、次にそれを数字で捉えてみましょう。 曜日や時間帯別の客数、売上げに対して店の人員数、人件費が適切かどうか、シートを作成し、問題点をチェックします。

時間帯別に見ると、客数に対して明らかに店の人員が多すぎる箇所や、逆に少なすぎる箇所が見えてきます。 問題点が見つかれば、今度は業務をどう組み替えるかを検討すればいいのです。
午前中の暇な時間帯はレジ担当者の何人かは商品補充にまわる、入荷商品が多い曜日・時間帯は担当者以外も商品補充を手伝う、夕方5時以降は○○さんが惣菜売場を担当する等、業務を組み替えることで、誰かの仕事の範囲が従来より広がることになるのです。

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